オンライン授業を一瞬で普及させる方法
2020/09/20
オンライン授業が普及しない理由はいくつもありますが、普及させるためには法律をたった一つだけ改正するだけで可能だと私は考えます。それは、
「著作権法を改正し、検定教科書の解説動画には著作権使用料がかからないようにする」
というものです。この法改正がなされれば、誰でも解説動画をネットにアップロードできるようになります。秀逸な解説動画を作って多くの視聴者を集めることが出来れば大儲けできるので、大勢の人が解説動画の作成に真剣に取り組むことになり、あっという間に優れたコンテンツが出来上がることが期待されます。
目次
オンライン授業が普及していない背景① 著作権法
検定教科書の解説動画をネットにアップした場合、著作権使用料を支払う必要があります。しかし、コロナ対策として、特別にこの使用料を無料とする特例が設けられています。
この特例を受けられるのは、以下3つの条件を満たした場合に限られます
- 学校の授業の一環として動画を制作している(塾などの営利団体には特例が認められない)
- 先生が自分の生徒向けに動画を制作している(先生が担当していない隣のクラスや、近隣の学校と動画を共有することは認められない)
- 使用するのは2020年度に限定(来年度に今年収録した動画は使えない)
以上の様に、今回苦労して動画を収録しても、使い回す機会が殆ど無いという残念なルールとなっています。
尚、政治家や官僚が、著作権法改正によるオンライン授業普及について全く触れないのは、既得権益を失いたくないからだというのが私の推測です。
オンライン授業が普及していない背景② 教育システム上の欠陥
学校の先生が自分の生徒に対して動画を収録し配信することは法令上問題なく出来るようになっています。しかし、動画配信をするためには以下の様なハードルが残っています。
- 動画配信する場合、著作権法違反になって使用料を支払わなければならなくなるリスクが絶対ないとは言い切れない
- 各学校の先生方は教育委員会の方針に従った授業をせざるを得ない。動画配信のリスクがゼロではないため、教育委員会が動画配信を進めるルール作りが出来ない
- 各学校の教師は多くが公務員であり、教育員会の方針を無視してまで動画配信に踏み込むことはしない(するインセンティブが無い)
オンライン授業が普及していない理由や、著作権法の問題点については以下の投稿で詳細に説明しています。興味のある方は是非ご覧ください。
オンライン授業普及の方策とメリット
以上のことから、教育システム上、学校の先生にはオンライン授業を普及させることが出来ないと言えそうです。そこで、塾の講師や一般人にも著作権使用料を免除する対象を広げると、営利目的でYouTube等に解説動画が大量にアップロードされるようになります。場合によっては、学校の先生方も覆面で解説動画をアップすることも想定されます。
子供たちが学校で使っている教科書の解説動画をネットで見られるようになれば、学校の授業が早くてついていけない子でも、動画を何度も見直せるので、簡単に復習することが出来ます。
コロナがまた流行したとしても、解説動画があれば自宅できちんと学ぶことが出来ます。すなわち、自主休校して自分の身を自分で守ることが出来るようになります。
私の考えに賛同いただける方は、この投稿を広めて頂いても良いですし、友人や知人に「著作権法改正でオンライン授業が普及する」という考え方を話していただくだけでも結構ですので、是非世論形成にご協力いただければ幸いです。