韓国が遂に接待禁止法(金英蘭法)を施行
2017/03/09
2016年9月28日、韓国で接待などを厳格に規制する新しい法律「不正請託および金品授受の禁止関係法」が施行されました。
韓国は接待文化が強く根づいており、特に公務員は、業者から接待を受けるのが当然と言う習慣がありました。このような状況を改善すべく、同法の施行に踏み切ったという背景があります。
この法律は、推進した政府組織の委員長の名前にあやかり「金英蘭(キム・ヨンラン)法」とも呼ばれています。
規制の代表的なものとして、以下の様な説明がされています。
- 国家公務員や地方公務員だけでなく、私立学校の教職員、学校法人の役職員、マスコミ関係者なども規制の対象
- 1年間に300万ウォン(約28万円)以上、1回に100万ウォン(約9万3千円)以上の金品を本人または配偶者が受け取ると、刑事処罰される
- 3万ウォン以上の会食を受けると罪に問われる
- 5万ウォン以上の贈り物を受けると罪に問われる
- 誰かの違反行為を知らせた申告者には褒賞金が出る
この規制で面白いと感じたのは、密告制度が定められている点です。
私は、過去の投稿で似たようなアイデアを紹介させていただきました。
税金の無駄遣い無くすために、無駄を見つけた人が匿名で投稿できるサイトを作るというアイデアです。このサイトのコンセプトは、正義感のある善良な国民が投稿をすることで成り立つというものです。
報奨金をもらえるということは想定していないですが、「多くの国民によるチェック機能が働く」という観点ではこの韓国の新しい法律と同じと言えます。
税金の無駄遣いを無くすアイデアが実際に役に立つのかどうかの参考にもなると思われます。
韓国が今回始めた試みがうまくいくことを願っています。