東大よりも安く行けるハーバード大学

      2020/10/14

どの大学へ進学するかを考えるとき、学費が安い国立大学を目指すと言う方が普通だと思います。そして、東大や京大といった日本のトップ校を目指すと言うのが通常選ぶ選択肢なのではないでしょうか。

海外には多くの素晴らしい大学がありますが、留学費用はとても高くそもそも目指すことすら検討しないという場合が多いのではないでしょうか。

 

しかし実態は違います。東大に行くよりもハーバード大学へ行く方が安くすみます。この投稿を見てくれた小学生、中学生、高校生の方々や、そういった子供を育てている保護者の方々は、是非一度ハーバード大学を目指せるということを考えてみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

 

目次

東京大学へ進学する際にかかる費用

2016年度の東京大学の入学金は282,000円で、授業料は年535,800円かかります。

東京大学ウェブサイト 「入学金と授業料(2020年3月期現在)」

 

さらに、地方の学生であれば一人暮らしをする必要があるため、家賃や生活費がかかります。家賃が月5~10万円、生活費が5~10万円かかるとすれば、月に10~15万円程度かかると思われます。年間の生活費は120~180万円程度かかるのではないでしょうか。

 

つまり、地方の方が東大に入学すると学費と生活費で200万円前後の費用が毎年かかってしまう計算になります。

 

尚、ご参考までにですが年収が400万円以下の場合は、学力基準やその他の基準による選考のうえ、学費が全額免除となりうるとされています。

東京大学ウェブサイト 「授業料免除の選考方法について」

 

ハーバード大学へ進学する際にかかる費用

一方、ハーバード大学へ通うためにはいくらの費用がかかるのでしょうか。

実は、年収が一定水準以下の家庭では寮費や生活費も含め全て無料で行けます。そして、ハーバード大学へ通っている学生のうち、約20%の学生はこのように全て無料で通っています。

 

ハーバード大学のウェブサイトで説明されている授業料や奨学金の内容についてまとめると、概ね以下の通りとなります。

  • ハーバード大学へ留学すると、全額自己負担の場合、年間で約600万円~700万円かかる
  • 年収65,000ドル(約650万円)以下の家庭の場合、留学に係る費用を全く払っていない(奨学金で手当てされている)
  • ハーバード大学へ通う学生の内、約20%の親は年収が65,000ドル(約650万円)以下であり無料で通っている
  • 年収65,000~150,000ドル(650~15,000万円)の家庭の場合、年収の0~10%を留学費用に充てている(90~100%の費用が奨学金で手当てされている)
  • ハーバード大学へ通う学生のうち、約70%の人は何かしらの奨学金をもらっている

 

ご参考までに、ハーバード大学でかかる留学費用の内訳は以下の通りです。

2016年度
Tuition, Fees(授業料) 47,074ドル
Room(部屋代) 9,894ドル
Board(食事代) 6,057ドル
小計 63,025ドル
Estimated personal expenses (including $800-$1,200 for books)
(本代やその他生活費)
3,875ドル
Estimated travel costs(旅費) 0~5,200ドル
合計 66,900~72,100ドル

*In addition, health insurance is required at a cost of $2,630 (for 2016-17) unless you are covered under your family’s health plan(保険料)

出典: ハーバード大学ウェブサイト

 

1ドル100円で計算すると、生活費も含めて年間で約660万円~720万円かかる計算になりますが、親の年収が650万円以下の学生はこの費用が無償になります。

大学のウェブサイトには、自分が留学する場合に自己負担額がいくらかかるのかシミュレーションができるページが準備されています。

自分が住んでいる地域、親の年収、資産等の質問事項を入力すると、年間いくら負担すればよいのかが分かります。興味のある方は、是非一度ご覧頂ければと思います。

 

最後に

国税庁が発表したデータによれば、2015年における日本の平均年収は420万円でした。ということは、日本人の多くはハーバード大学に合格さえすれば無料で通うことが出来るということになります。

現代はインターネットで多くの情報が得られる時代になりました。そのおかげで、本人のやる気さえあればお金をかけずに勉強することも可能となりました。

この投稿を見てくださった小学生、中学生、高校生、そしてそういったお子様を育てている保護者の方々には、海外留学はお金がかかるから無縁だと決めつけずに、是非挑戦して欲しいと願っています。

ハーバード大学の場合、合格さえすれば無料で通えます。

是非この事実を知っていただき、東大に通うよりも安上がりなハーバード大学をまずは目指してみてはいかがでしょうか。

例え合格しなかったとしても、それまで積み重ねてきた努力はその後の人生に大いに役立つことだと思います。

 

私がこの投稿をしている目的は2つあります。一つは日本の未来を担っている若い学生達が、もっと成長するためのモチベーションになればというものです。

そしてもう一つの目的は、教育制度の改革です。

若くて優秀な学生が海外の大学を目指すようになれば、文部科学省としては何かしらの対策を講じなければならなくなります。文部科学省としては、優秀な学生が海外に流出してしまい日本国内にある大学のレベルが低下してしまうことは避けたいはずです。

つまり、優秀な学生が海外の大学を目指す風潮が出来れば、官僚の方々が今の教育制度を見直す動機付けになります。

私が考える理想的な教育制度は、やる気のある子供には成長する機会をどんどん与え、やる気のない子供についても最低限必要な教養を身に付けるような制度です。

このような教育制度を実現する具体的な方法の一つとして、授業を動画で学べるようにするというアイデアを以下の投稿で提案しています。興味のある方は是非ご覧ください。

理想的な教育制度とは?

「浮きこぼれ」と「落ちこぼれ」を同時に解決するアイデア

税金を使わずに理想的な教育制度を導入するアイデア

 

上記アイデアに加えて、いわゆる難関校と言われている大学に通っている学生には、学費を免除したり親の収入に応じた費用負担の軽減をもっと充実させたりすることが必要なのではないかと考えています。

これらについては、また別の機会で紹介させていただきます。

 

いずれにしても、優秀な学生がハーバード大学といった海外の大学を目指すようになれば、文部科学省に勤めている官僚の方々がその対応をせざるを得なくなります。

そうなれば、もっと日本の教育制度は充実し、より良い日本になるのではないかと期待しています。

 

 - 教育

PAGE TOP