マスコミがもっと社会的意義のある記事を書く方法
2017/03/11
インターネットに情報が溢れかえるようになり、新聞や雑誌のような印刷物の売上は減少傾向にあるようです。
そして、このような印刷物のコンテンツを作成している記者の方々は、短期的な売上増につながる記事を書くように強いられる環境に置かれているのではないかと感じています。
この投稿では、記者の方々が長期的な視点に立って社会的意義のある記事を書くようになる仕組みのアイデアを紹介させていただきます。このアイデアは記者を抱えている出版社にとっても売上増に繋がるメリットがあり、従業員である記者の方々も収入増のメリットのあるアイデアだと思います。
結論から言うと、記者個人のブログを作り会社と記者がその収益を折半するというアイデアです。
以下、その詳細やメリット、デメリットについて説明します。
目次
マスコミがもっと社会的意義のある記事を書く方法
アイデアの詳細は以下の通りです。
- 記者が仕事で集めた情報を使って、記者個人のブログで記事を書けるようにする
- 業務上知り得た情報を活用するため、著作権は会社に帰属させる
- 出版物の売上を守るため、記者が新聞や雑誌に掲載する記事を書いて一か月経ってから、その記事を書くために集めた取材の材料を使ったブログの投稿が可能
- 収益は会社と記者で按分する
- 自社の不利益になる記事は禁止
- ブログには記者の実名と会社名を明示する
記者にとってのメリット
このようなブログを記者が作れるようになると、次のようなメリットがあります。
- 収入が上がる
- 自分で収入に直結するので頑張るインセンティブになり、記者としての能力向上に繋がる
- 記者個人の知名度を上げることが出来、会社員として記者をやるだけでなく、独立も目指しやすくなる
- 記者が会社から割り振られている業界以外の分野に興味を持っている場合、ブログで支持を得られれば会社にも担当分野の変更をアピールしやすくなる
(例えば、芸能担当の記者が政治に興味があり、政治に関する投稿で読者からの支持が得られれば、政治担当への配置換えアピールに繋がる)
尚、記者としてはブログをするかどうかは本人の意思で決められるため、デメリットは想定されません。
出版社にとってのメリット・デメリット
出版社にとってのメリットは次のようなものが考えられます。
- 記者の知名度が高まり記事のクオリティが高まる。その結果売上増につながる
- 市場が縮小しつつある出版業界からの収入から、市場が拡大傾向にあるネット広告にビジネスモデルをシフトできる
尚、デメリットとしては、会社の出版物とブログ記事の内容が被っていると、出版物の売上が減少するリスクを孕んでいる点が挙げられます。
日本全体にとってのメリット・デメリット
私たちにとっても、このように記者個人が仕事で知り得た情報を使ってブログ記事を書いてくれると、メリットがあります。
記者の方々からすると、収入を増やすために売上に繋がるような題材を今よりも真剣に探すことになります。これまでは会社の意向で記事の題材を記者が自由に決められない状況だったとしても、この方法を採用すると、その制限が無くなります。
そうなると、世の中から本当に必要とされていると記者が信じている題材をブログで投稿することができます。つまり、社会的意義のある記事が多く生まれるシステムとなります。これは、私たちにとっても大いにメリットがあります。
このブログにも言えることですが、個人でブログをやっている人からすると、プロである記者が作ったクオリティの高いブログが世の中に溢れるとひとたまりもありません。
そう考えると、この投稿は個人的にはデメリットでしかないですが、日本全体のことを考えると大いにメリットがある話なのでこのアイデアを紹介させていただきました。
記者ブロガーが広まることを心から願っています。