元千葉大学生による中学生誘拐事件について

      2017/03/11

2014年3月、当時中学1年生で行方不明となった埼玉県朝霞市の少女が2年ぶりに保護されました。

さいたま地検は13日、監禁の罪で、当時千葉大学に通っていた寺内樺風容疑者(23)が逮捕されました。

この事件に関して、監禁された少女に逃げる隙があったのではといった報道がなされているのを多く見かけました。

こういった報道がされてしまうと、「未成年を誘拐しても、逃げる隙さえ作っておけばマスコミが勝手に騒いでくれて、世間からの批判も和らぎ罪が軽くなる」という考えをする犯罪者が出てくることが想定されます。つまり、日本の治安を悪くしてしまうことにつながります。

この投稿ではこういった報道がなされる背景について分析し、こういった報道が今後されないようにするにはどうすればいいのかについて考察してみます。

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中学生誘拐事件の真実は何なのか?

色々な報道がなされていますが、この事件の真実とは何なのでしょうか?

「少女の単なる家出」、「最初は誘拐だったが監禁されているうちに恋愛関係に変わっていった」、「2年間ずっと恐怖に耐えながら監禁されていた」、等色々な報道が見受けられます。事実がどうだったかは法廷が明らかにしていくことだと思いますが、事実としてはっきり言えるのは、「13歳の少女が2年間親元から離されて大学生のところで過ごしていた」と言うことです。

 

未成年は保護されるべき存在

寺内容疑者は、13歳の少女が学校にも通うことなく両親から2年間離されていた状況を作りました。つまり、真実はどうであれ、未成年が教育を受ける環境を奪った罪を負っているのは事実です。

未成年保護育成条例や少年法が定められているのも、将来の日本を背負っていく若い世代を守り育てていくというのがその趣旨だと私は考えます。

 

マスコミが寺内容疑者を擁護するような報道をする背景

では、なぜマスコミは逃げる隙があったとか、単なる家出を匂わす報道をしているのでしょうか?場合分けをして考えてみたいと思います。

 

担当記者が寺内容疑者に非があると考えているケース

寺内容疑者に非があると考えているにも関わらず、擁護するような記事を担当記者が書いていることになります。このようなことが起こるのは、記事がもっと売れるように上司から意外性のある記事を書くように圧力がかけられている場合が考えられます。

あなたがもし上司からこのような圧力をかけられた担当記者だったらどのような記事を書くでしょうか?

私だったら、次のような記事にします。

  • 監禁されている間逃げる隙があったと推測されるものの、精神的に支配されている監禁状態では逃げ出すことは難しい
  • 精神科医にインタビューして、監禁状態での被害者の精神状態を解説記事を載せる

逃げる隙があっても逃げられない精神状態になるというのは、意外性があり上司を説得することができると思われます。

これまで色々な報道がなされていますが、心理学の立場から詳細な説明をしている記事が圧倒的に少ないと私は感じています。このような記事を書けば、希少性もありきっと売れると思われるため一石二鳥になります。

さらに、精神科の専門家にインタビューするというひと手間だけで書ける記事であり準備するのはそれ程難しいことではありません。

 

担当記者が誘拐された少女に非があると考えているケース

物理的に逃げる隙があったという情報をつかみ、それを軸として記事を書いているものと推測されます。

しかし、そもそも未成年を2年間監禁していたのは事実であり、それは犯罪です。また、仮に百歩譲って少女の意思で寺内容疑者についていったのだとしても、未成年を学校にも通わせず両親との連絡を断っていたという事実のみで罪があります。寺内容疑者が少女のことを大事にする気持ちがあったのならば、両親のもとに届けるのが正常な判断だと思われます。

寺内容疑者に非が無いような報道をすることで、今後誘拐事件が増えてしまうリスクがあります。世の中に対する影響を考えて、あえて記事を書かないという選択肢も担当記者にはあったと思われます。

 

担当記者へのお願い

痴漢では冤罪が起こりやすいため、容疑者を擁護する報道はあっても良いと思います。しかし、誘拐事件で冤罪はほぼ起こり得ないため、容疑者を擁護する報道はそれを悪用した誘拐が今後増えてしまう危険性があり、日本の治安悪化を招いてしまいます。

社会的悪影響が懸念されるため、今後同様の誘拐事件が起きたときは懸命な判断をお願いしたいと思います。

 

尚、未成年の誘拐事件を無くす方法や、マスコミがもっと社会的意義のある記事を書くようになる方法については以下の投稿をご覧ください。

誘拐事件をゼロにする方法

マスコミがもっと社会的意義のある記事を書く方法

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